| 第3回 Delhi Metro取材第二回 |
★三菱電機交通システム事業所 西條 滋氏
このコーナーでは日系企業、団体の職場を訪問して活動内容を紹介しています。今回はDELHI METROに地下鉄車輌を納入されている三菱電機(株)交通システム事業所の西條滋氏にインタビューしました。
Q:先ずプロジェクトの概要をお聞かせ下さい。
A:DELHI METROへの車輌納入は、MRM(三菱商事、ROTEM(韓国企業)、三菱電機による3社企業連合)が受注しました。三菱電機は、電動機、コントローラー(制御システム)、補助電源装置、車両情報機器を担当し、ROTEM社は車体、ドア、空調システム等を担当しています。最初の14編成は日本製の機器が韓国に送られ、車輌に組み立てられインドに輸出されました。
Q:DELHI METROは既に一部が開通していますが、現在はプロジェクト全体から見るとどの段階にあるのでしょうか?
A:最終的には60編成の車両を納入する事になっています。1編成4輌ですから、合計240輌となります。現在までに14編成56輌の納入が終わっています。残る車輌のほとんどはインドのBEML社で組み立てされる予定です。三菱電機はインドの電気機器メーカー であるALSTOM社に電動機、コントローラの生産を委託しています。3箇所の工場に日本から技術者が長期出張し指導にあたっています。
Q:契約締結から今日まで順調でしたか?
A:2001年5月に契約がおこなわれ、2002年12月に一部が開通しましたから順調に進んでいます。通常は2年以上の期間は必要ですから当局が熱意を持って取り組んでいる影響もあると思います。
Q:インドの技術レベルは?
A:インドの車輌製造に関して言えば、技術、経験と言ったベース(基礎)が不足していますが、一方では日本と同じ品質レベルを要求されています。色々と問題はありますが、指導により技術レベルは徐々に上がってきています。
Q:納入車輌の特徴に付いて説明下さい。
A:先ず、「回生電気ブレーキ」を採用した省エネ車両と言う事です。走行中に蓄えたエネルギーをブレーキの時に発電し変電所に戻しています。次にTIMS(車輌情報管理システム)により車両の状態や故障情報を運転手に知らせる事で運転を容易にしています
Q:電力の供給に問題はありませんか?
A:停電による問題は考えていましたが、本来50サイクルの周波数が変動するのには驚きました。日本では考えられない事です。もうひとつ驚いた事があります。通常電動機の空気冷却用フイルターは大体半年に一度クリーニングしますが、こちらでは月に一回交換が必要です。微細な羽毛がフイルターの穴を塞いでしまうのです。駅構内の鳩の羽毛が線路に落ち、吸い込んでいるのでしょうが日本では経験した事がありません。
Q:西條さんご自身の経歴をお話いただけますか、
A:2002年初めから短期出張ベースで日本とインドを往復していました。昨年9月からは長期出張しています。過去にスペインに5年間駐在しました。その後香港にも短期間でしたが滞在しました。
Q:最後に、インドの生活はいかがですか?
A:インド料理は苦になりませんし、休日にはゴルフを楽しんでいます。雨の日には部屋で読書です。観光地を訪れる機会は未だありませんが、タージ・マハルは是非見学したいと思っています。
お忙しいところ、有難うございました。
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