デリーメトロ体験記
村山 敏子
日本の円借款と技術協力でできた日印友好の象徴ともいえる、デリーメトロ。昨年末に3号線も開通し、ますます利便性が高まっています。日本人マダム達も、巷で噂のメトロに乗ってみようとて、体験乗車してきました。その一部始終をご紹介します。

 2006年1月19日9時45分。
 後藤さんに率いられた日本人会婦人部ボランティアグループ地下鉄見学ツアー参加者20名がCentral Secretariatの駅前に集合し地下鉄試乗会が始まった。
 財津氏の先導で地下鉄駅に下っていくと、

Delhi Metro Welcome
Japanese Women's
Volunteer Group

の電光掲示板が出迎えてくれた。各自切符といっても切符は丸いプラスチックで磁気が埋まっているそうだが、それを受け取り厳重なチェックを受けて改札に向かう。改札はその切符やカードを改札にかざすとパッと扉が開くようになっている。

 駅内には地下鉄について展示があり資金の64%が日本であること、また安全対策やスムーズで快適な運行のための設備などの説明を受けた。緊急の場合はどこからでも6分以内に避難でき、また省エネになるよう昼光を駅に取り入れるように計画されているそうである。快適さという点では、夏場45度の暑さでも地下鉄内は29度。地下鉄で避暑ができる。しかし料金は時間制で何分か超過すると罰金をとられるそうである。おばさんが道を間違えてうろうろするうちに超過になるかもしれないので、そのような心配のある方々はカードの方がよいと思う。

 地下鉄内はゴミ一つ落ちていなくどこもかしこもピカピカ。1車両に一人の警官が乗っていて安全は保証されている。乗客も清潔でマナーもできている。お国柄かエスカレーターにはサリーやチュニーなどひらひらしたものが巻き込まれないような予防装置までついている。あちこちでマダム達の
 「日本の地下鉄よりいいわねぇ」
 「立派ねぇ」
などの声が聞かれた。

 地下鉄見学ツアーは Central Secretariat駅からRajiv chowk駅まで2駅乗車し駅構内の見学。将来はこの駅の上にコンサート会場なども出来すばらしい広場になるそうである。

 次はChandni Chowk駅で下車し地上に出てオールドデリーの空気を吸う。超近代的なメトロから超クラシカルな町並みへ、そのギャップがインドらしく面白いコースである。 地下鉄に乗る前に、「階段を降りたら牛が歩いていたらどうしよう」、「物乞いが来たらどうしよう」など想像していた方もいたようだが期待は大きく外れ。

 帰りは某国VIPの地下鉄見学のため私たちは最初の駅ではなく隣の駅まで戻りそこでコーラのお土産までいただいて帰途についた。所要時間約1時間。

 地下鉄を利用すればデリーでの移動は大変便利になること、また計画から建設、運行まですべての面で日本人の方々のすばらしい仕事が生かされていることが良くわかり、インドで働く日本人への感謝の一日となった。

*なお、デリーメトロに関しては、デリーライフ2003年9月号に、工事現場潜入ルポとデリーメトロに地下鉄車両を納入された三菱電機(株)交通システム事業所・西條滋氏へのインタビューが掲載されています。ご興味のある方は、バックナンバーもご覧くださいね!

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