| マルホトラ泰子さんのインド祝日紹介 |
インドで暮らしていると、まぁ「お祭り」の多いことにびっくりしますよね。
メインは秋の「ダシャラ=10日間続く祭日」「ディーパ・ヴァリ(ディワリ)=光のお祭り」
そして春には「ホーリー=春を告げるお祭り」。その他にも、地方色豊かなお祭りが
てんこ盛りで訳わからない〜・・・・という方のために、『デリーに住むならこれは知っておいたほうが良いわよ〜』というものをまとめてご紹介!
まずはカレンダー順に今年の祝祭日一覧をご確認ください。これでお手伝いさんや
ドライバーさんがいつお休みを申請してくるか、大体予測がつきますよね!???
★印のものは下記に詳細記事がありますよ〜。
2007年
02/16マハ シヴラトリ
/シヴァ神祭礼10/13 イード アルフィトル
/イスラム教徒のお祭り 「断食明け」03/03 ホーリー
色水・色粉をかけあって春を祝う祭10/12
〜10/21ダシャラ
/ラーマーヤナ叙事詩にのっとり10日間続くお祭り03/27 ラム・ナヴミ
19日より春の九夜祭礼ナヴラトリ同上 ドゥルガープージャ
/ベンガル州最大のお祭り03/31 マハヴィールジャヤンティ
/ジャイナ教始祖の誕生日10/28 ヴァルミキジャヤンティ
/ラーマーヤナ作者の誕生日04/01 ミラド ウンナヴィ
/イスラム教祖モハメッドの誕生日10/29 ★カルワチョウト
ご主人の長寿を祈って断食する日05/02 ブッダ・ジャヤンティ
/仏陀の誕生日11/08 ディワリ
/光のお祭り・お正月に匹敵雨季 ★カヴァリア
/シヴァ神のための巡礼11/24 グルナーナックジャヤンティ
/スィーク教始祖の誕生日08/28 ★ラクシャバンダン(ラキ)
/兄弟の健康長寿を願う日12/20 イード・アル・ズーハ
/イスラムの犠牲祭09/03 ジャナマシュタミ
/クリシュナ神の誕生日2008年
01/26リパブリックデー
/共和国記念日・固定祝日10/02 ガンディジャヤンティ
/ガンジーの誕生日・固定休日01/29 ムハラム
/イスラム教殉教者の追悼祭
★夏場のお祭り代表格は兄弟の無事を祈る「ラクシャ・バンダン」(ラキ)
「ラクシャバンダン」Rakhi(ラキ)という単語にはそもそも護符とか魔よけという意味があります。起源には諸説ありますが、その昔『善と悪』が戦い、 善の代表インドラ神が劣勢になりお寺に詣でて勝利を祈願した際、インドラニが手首に木綿糸のブレスレットを結んで送り出したところ、 勝利を得た…という言い伝えにならって、女性が自分の兄弟の 無事・平安・健康を願って結ぶもの。
当日は朝から銀のプレートに花やティッカ(おでこにつけるサフランの粉。紅い色)、ラッドゥ(甘くて黄色いお団子状のお菓子)やお花を盛り付け、女性は兄弟にティッカをつけ、花を捧げ、ラッドゥーを食べさせてから右手首にラキを巻きます。たいていはお返しに101ルピー,501ルピーといった吉祥数のお小遣いやお菓子をもらいます。
小さな女の子なら「お父さん」にラキを結んでも良いのですが、 あくまでも女性が男の「兄弟」に対して結ぶものですから、 夫婦間ではラキを送るのはご法度。
おっと、マダムたち、ドライバーさんやチョキさんにはラキを結ぶ必要はありませんよ〜。
小さな男の子用にはミッキーマウスやプーさん、ミニカーの飾りが ついた物もあって見るだけでも楽しい、ラキのディスプレイ。モンスーン時期にみんなが楽しむお祭りのひとつなのです。
さて、モンスーン時期といえばもうひとつ、デリーでは忘れてならないお祭りが!
★ 「カヴァリヤ」(注:ごみ回収の「カヴァリ」とは違いまっせ)というそのお祭り、巡礼団がデリー中を歩き回りますからご注目!そう、あのオレンジ色の軍団ですよ。
例年モンスーンの時期(7月後半から8月初旬にかけて)何百万人という巡礼者がガンジスの聖地・ハリドワルに押し寄せます。
巡礼者たちは「カヴァル」と呼ばれ、ガンジス河の聖なる水を容器に入れ何百キロも離れたガルムクテシュワルにあるシヴァ神を祀るお寺、またはそれぞれが普段詣でているシヴァ神のお寺に奉納します。熱心な巡礼者はハリドワルよりさらに源流に近いゴームク氷河やガンゴートリ、リシケシュから更に70キロ離れたデヴプラヤグまで聖なる水を取りに歩いて行き裸足で巡礼の道を黙々と歩むのです。
ガンジス河の水を入れた容器は天秤型になっており、それぞれの容器を金、銀、サフラン色、赤、黄色などの華やかな布で飾り、シヴァ神やハヌマーンまたは自分が信じる神様の写真や絵を飾って巡礼者が肩にかついで運びます。
目的地に着くまでは決して地面に置いてはいけないというこの容器、要所要所に作られたカヴァルのための休憩所には、容器が地面につかないようにかけておくための場所が設けられています。これらの休憩所は自分達がカヴァルに参加できない場合に個人や村、町、企業がボランティアで設置し、巡礼者たちを接待する物で、日本でいうとまさにお遍路さんの接待。
裸足で目的地目指して歩くうちに疲れた身を休憩所で休め、サフラン色(オレンジ)の装束を身にまとった巡礼者たちはそれぞれの目的地のシヴァ寺に着くと、聖なるガンジス河の水を奉納します。そうすることによって願いがかなうとされているのです。
10年ほど前からカヴァルは特に人気の巡礼方法となり、ハリドワルとデリーを結ぶ国道はカヴァルが歩きやすいように車両通行止めになったりするほどです。
う〜ん・・・・・・これで一つ長年のデリー生活の謎がとけた???
★三つ目は「カルワチョウト」
HUSBAND'S DAYとして知られるお祭りはインドやネパールのヒンドゥ教徒の既婚女性が ご主人の健康、繁栄、そして長寿を願って行うものです。え?耳が痛いって???シャー・ルク・カーンの出てくる映画のシーンでご覧になった方もいらっしゃるかも?
カルワチョウトはカルティック月クリシュナチャトゥルティに行われる祭日で、既婚女性はご主人、そして子供達の健康、長寿を祈って断食を行います。これも地域によって色々なやり方がありますが、シヴァとパールヴァティをおまつりする地方もあります。
早朝まだ月が出ている間に沐浴を済ませ、日が昇る前にご主人、息子、孫の健康を願ってプージャをします。シヴァ、パールヴァティ、カルティケ、ガネーシャ、そして主役の「月」を拝みます。銀のお盆に米、果物などのお供物や、櫛、手鏡、シンドゥール、腕輪等をのせ断食がとけるまで、おそなえしておきます。断食の間は水も飲んではいけないのです。ひぇ〜
夕方になると女性は着飾って(結婚式の際のサリーを着る人もいる)集会所や、公園や一軒の家に集まってカルワチョウトにちなんだ物語を長老格の女性が話し、歌にあわせてお供えものをいれたターリーを輪になって右回りに回しながらプージャ(お祈り)します。月が顔を出したら、ご主人や息子、お舅さんの足に額づき、お供えのお盆を捧げます。
また、この日はお嫁さんたちはお姑さんにプレゼントをする日でもあります。サリーや腕輪などなど…、お姑さんだけでなく、女性同志でやりとりされるお菓子は直径20センチ位の丸い(満月を象徴する)さくさくパイ煎餅のようなもの。砂糖をまぶした甘〜〜いのもあります。
カルワチョウトの2〜3日前から、既婚女性は「メヘンディ」で両手に吉祥文様を描いてもらいます。普段は片手で25ルピーがせいぜいのメヘンディが、「お祝い料金」で値段急騰し、両手で100、200ルピーになるのもこの頃。メヘンディワラたちは家族総出での稼ぎ時とあって、見習程度の腕しかない場合も…。上手なメヘンディワラの所は行列が出来ています。
また、カルワチョウトの日に着るサリーやパンジャビスーツにあわせてチューリ(腕輪)を買う習慣があるので、マーケットには臨時チューリ売り場がずらりと並び、きらびやか!!
おっと!それから、冬の到来とともに春先まで続くインドの「結婚式シーズン」、日本と同じく大安吉日があるのをご存知でしたか?例えばDev Uthani Ekadashi(デヴ・ウタニ・エカダシ)と呼ばれる4ヶ月に一度の「女神の目覚める日」に結婚式を挙げると、神様に祝福され子宝に恵まれるとあって、この日にはホテルの宴会場や結婚式場、ファームハウスなどは満員御礼。昨年11月3日のこの日には、なんとデリーだけでも1万組が挙式。一組が約250万円使うとして・・う〜ん、インドの結婚産業、儲かって仕方ないってこと??そのほか、バサント・パンチャミという日もおめでたい日とされています。ということは〜・・・こういうおめでたい日にはヴァサント・クンジの裏手やMGロード沿いのファームハウス近辺は夕方大渋滞するということですよ。グルガオンの事務所からヴァサント方面に帰る方は、要注意ですね〜。
(今日は大安吉日だから会社早退する・・・なんていう理由は認めてもらえないでしょうね??)
ま〜ざっとこんな具合で、インドのお祭りはインド暦(太陰暦)にのっとって行われます。月の満ち欠けが重要なポイントですから、移動祭日が多く、ぎりぎりまで日にちが確定しない・・・なんてことも。そして、どのお祭りも「家族の絆を深める」要素がたっぷり。インドのお祭りはどれも、家族や親戚を大切にするインドならではの「Family Reunion」の機会にもなっていると言うわけです。
さて、今年はインドならではのお祭りにどっぷり浸ってみますか〜??
記事中の祝祭日の日付は下記サイトを参考にしています。日にちに多少のずれが発生する
可能性がありますが、ご容赦のほどお願い申し上げます。
ヒンドゥ教の祭日http://www.rudraksha-ratna.com/festivals.html
イスラム教の祭日http://www.infoplease.com/ipa/A0760942.html
>> BACK <<