赴任後

15.インドの文化・慣習・お祭り

不用品の処分
  • インド人家庭の招待には5〜10分ほど遅めに行き、生花、お菓子、ドライフルーツなどを持参する。

  • 結婚式に招待された時は、招待された時間の1〜1.5時間後から式が始まるため、ゆっくりでかけた方がよい。

  • インド人を招待する場合は、宗教的嗜好を考慮した料理を準備する。

  • 結婚式のお祝いは、きれいなお札を飾りなどのついた封筒に入れ名前を書いて渡す。
    501,1001,2001などのように1ルピーをプラスするとよい(1ルピー付きの封筒が便利)。銀製品や家庭用品などでもよい。

  • 葬儀に参加する場合は白、ベージュをはじめ、淡い色の服装で(クリスチャンの場合以外は黒は不適)、アクセサリーや肌の露出は控える。白や黄色の生花のブーケをお供えしてもよいが、お香典はいらない。

  • 年に3日のNational Holiday (1/26共和国記念日、8/15独立記念日、10/2マハトマ・ガンジー生誕日)やGovernment Holidayはドライデーであることが多く、酒類の販売、公共の場での飲酒は禁じられている(事前に新聞に予告が掲載される)。

  • レストランのチップは5〜10%位で充分である。すでにサービスチャージとして支払いに加算されている場合も多い。また、市場の荷物持ち(クーリー)にはRs.10〜のチップを渡す。

  • ホーリーやディワリには親しい人にドライフルーツや、お菓子、キッチンウェアーなどをプレゼントする習慣がある。また、郵便配達人やごみ収集人など日頃世話になっている人に心づけを渡す習慣がある(一人Rs.50〜)。

  • 子供を連れて歩くと、インドの人たちが親愛の表現から子供の頬を触ってくることがある。
インドのお祭り
 ヒンドゥ教以外にも多くの宗教が混在するインドには、各宗教ごとに多くの祭りがあります。どの宗教も人々の生活の一部となっているため、インドの人たちにとって祭りは大変重要なものでもあります。

ホーリー(色かけ祭り) ヒンドゥ暦ファルグナ月(3月)の満月の日

 長かったデリーの冬も終わり、色とりどりの花が咲く時期・春(ヒンドゥ暦でファルグナ月)の満月の日が「ホーリー」のお祭です。北インド・パンジャブ州などの農村地帯ではこれからの豊作を祈り、野焼をする時期でもあるのです。

 地方によって違いはありますが、焚き火を囲んで人々が集い、プージャ(お祈り)をし、その前後に無礼講で「色水・色粉」をかけて祝います。もともとはクリシュナ神が悪魔・マドゥをやっつけた事に由来すると言われるこのお祭は、満月の10日前から祭事が始まり、満月の日に終わります。

 男性が踊りながら各家を回り、年長者の足に額づき、顔に赤・黄のグラールと呼ばれる色粉をつけてから、無礼講でその場に集まった人たちに「色の洪水」を浴びせるのが昔ながらのやり方。 最近は専ら小さな風船に色水を入れて、木の上や屋根の上から、下を通る人めがけて落としたり水鉄砲で色水をかけたり、色粉をかけあったり…水や粉で顔や手足が真っ赤・緑・青・黄色…になっても怒れない…のがホーリーです。

 「洗っても落ちない」という色粉もあって、こんなのをかけられたんじゃたまりませんよね〜。

 何と、どさくさにまぎれて悪乗りのあまり、牛の糞が飛んでくることも!!!キャ〜〜〜〜!!
  (デリーでは当日午後2時ごろまでには色水かけも終了します。)

ダシャラ

 ヒンドゥ暦アシュヴィン月(9〜10月)の新月のころ皆様お馴染みのお祭りダシャラはラーマーヤナという古代叙事詩にのっとり10日間にわたって行われます。アョディヤ国に生まれたラーマ王子(ヴィシュヌ神の7番目の化身)が、王位継承の争いで国外を放浪妻シータ、弟ラクシュマンとともに冒険の旅をすること14年、最終的に悪の代表・ラヴァナをランカ(現在のスリランカ)で倒したことに由来し、期間中毎日ラーマーヤナの劇が上演されます。登場人物の中でも良く知られているのはハヌマーンという猿の神様ですね。お祭りの最終夜には各地・各村の上演用広場に立てられたラヴァナとその弟クンバカルナ、息子のインドラジット3人の張りぼて像にラーマ王子の放った火の矢があたり、炎上します。ここで観衆からはやんやの大喝采!! 《オールドデリーではラルキラー前、南デリーではムニルカなどで行われています。》

 この劇をラムリーラーと呼んでいて、インドの幼稚園でもラムリーラー劇が園児たちによって上演されるのです。この10日間は「菜食」期間です。肉や魚を断つのはもちろん、タバコやお酒も控える人が殆どです。

 初日のプージャ(お祈り)の際、各家では植木鉢に「大麦」をまき、祭壇の前に備えます。もちろんダシャラの間、毎朝のプージャでお香をたき、花やお供え物を欠かさず、もみを蒔いた植木鉢には水遣りを欠かしません。すると、ダシャラの最終日にはあ〜ら不思議!もみがびっしりと15センチくらいの苗に育っているのです。信仰心の篤い人がいる家では特によく育つと言われています。この鉢は最終日のプージャが終わってからガンジス河またはその支流(デリーの場合はヤムナ川)に流すか、お寺におさめに行きます。

 また、ダシャラ8日目、アシュタミの日は「カンジャク」という行事もあり、近所の女の子を招いて「お膳」を饗しお小遣いを渡す習慣もあります。「カンジャク」メニューも出身地により多少の差はありますが、チャナ豆を塩・唐辛子・ダニアで炒めたもの、ご飯、プーリー(小さめのチャパティを揚げたもの)、ハルワ(粗引きのセモリナ粉をたっぷりのギーで炒めて砂糖水を加え、甘くしたもの)が小さなお皿に盛り付けられ、51,101といった吉祥数のお小遣いと共に渡されます。女の子達は色んなお家を回って、カンジャクの接待にあずかり、お小遣いを貯められる日でもあるのです。(お年玉感覚ですね)

ディワリ  ヒンディ暦(太陰暦)カルティック月の新月の日

 ディーパヴァリ=ディワリ「光のお祭り」は14年間国外追放されていたラーマ王子が、ラヴァナを倒しアョディヤ国に凱旋をした際に、人々が灯りをともし出迎えたことに由来するお祭りで、日本のお正月に匹敵するような一大行事としても知られています。

 家々のまわりには素焼きのディヤという容器にギーを入れ、綿で芯を作って火をともし、飾ります。ディヤの灯によって、富と豊穣の女神ラクシュミーを家に招き入れるのです。

 デリーではラクシュミー女神とガネーシャ神へのプージャが行われます。各家ではディワリのための臨時祭壇が設けられ、(上写真参照)お坊さんやその家の年長者がプージャ(お祈りの儀式)を行います。

 お供えは果物、お菓子など、これもその家の出身地方によりかなり異なります。祭壇に置く小さな屋根のついた素焼きの飾り《ラクシュミー女神とガネーシャ神が奉られている》(左下写真、4本の柱がついたもの)を「ディワリ」と呼びます)。

 ディワリやプージャに使うラクシュミー女神・ガネーシャ神の像も毎年新しいものを買い求めますからディワリの前のマーケットはすごい人出!!プージャが終わったら食事、その後は頃合を見計らってみんなで外に繰り出し「花火大会」で大騒ぎ!!爆竹を一晩中鳴らす人もいて遅くまで賑わいます。

 この日は日本のお正月と同じで離れて住んでいる子供や親戚が帰省する日でもあり、服、サリー、靴など新調します。また決算期でもあり帳簿はディワリを境に新しくするのが慣わしです。家の大掃除や壁のペンキ塗り替えもディワリを迎える準備。

 家を灯りで飾るのと同じように、心も美しいもの・愛・平和で満たし、欲・怒り・エゴ・執着心を捨てて新しい自分に生まれ変わろうとするのです。

 「お年玉」感覚で、お手伝いさん、運転手さん、ゴミ収集業者や郵便局員さんにもちょっとしたお小遣いを渡します。使用人がこの時期に里帰りをする場合にはお土産も持たせて…メイドさんにはサリーなど現物支給するお宅もあります。

 ディワリは通常4日間の行事です。

 初日はDhanteyraで新しい食器や鍋を買いに行く人が多く、金物やさんが賑わいます。ディワリギフトとして食器や鍋類も人気の商品。

 次の日は小ディワリ、この日は5〜7個のディヤを灯します。

 3日目がディワリ当日。ディワリの日はビジネスは延期、一年のギャンブル運を試すため、賭け事をする人も。トランプセットがギフトコーナーにあるのもその為???

 4日目がバイヤドゥージと呼ばれ、女性はプージャ(お祈り)のあと兄弟のおでこにティラクをつけ、甘いものを食べさせ、花を捧げます。兄弟からはお返しにお小遣いやお菓子を貰うのが慣わし。

 1年で一番楽しい行事・お祭りディワリ。この時期海外からインドに里帰りするインド人が多いので、国際線も満席になることが多いんですよ!

ドゥルガープージャ ベンガル地方最大のお祭り 時期はダシャラと重複

 前述のラーマ王子はドゥルガー女神を信仰していて、ランカで悪魔ラヴァナと戦った際にもドゥルガー女神に祈りを捧げていたとのこと。ベンガル地方やベンガル出身者の多い地域ではドゥルガー女神が水牛の姿をした悪魔マヒシャ・アスラを殺した日としてドゥルガープージャが行われます。

 それぞれのコミュニティが準備するドゥルガー女神の祭壇は派手派手で規模も大きく、ドゥルガープージャ会場巡りも楽しみのひとつ。

 その前の9日間にはナヴァラートリー《9日続く夜、の意》という前夜祭が行われ、ドゥルガー、サラスヴァティー、ラクシュミーなどの女神達に祈りが捧げられます。最終日の10日目には、祭壇に飾られていたドゥルガーの像を町中引き回し、ガンジス河(デリーではガンジスの支流、ヤムナ川)に流して祭りを締めくくります。

 (デリーではチットランジャンパークに沢山のドゥルガープージャ会場が出現!!)

 インドでしか体験できないお祭りの数々、ぜひお楽しみ下さい!
話してみようヒンディー語
 インドは英語が公用語の一つになっているので、比較的どこでも通じる国ですが、使用人や市場、電話などで英語をよく理解できない人に出くわすことがあります。そんな困ったときのために…。

 また、自国の言葉をたどたどしくてもしゃべってくれる外国人には誰もが親しみを感じるものです。インド人と言葉の壁を越えて仲良くなるために…。

 インド生活の中でほんの少しでも、ヒンディー語を覚えていてよかった! と思える時がきっとあるでしょう。

挨拶と自己紹介してみよう!
おはよう、こんにちは、さようなら ナマステー
お元気ですか? キャー ハール ヘ?
元気です ティーク フーン
ありがとう Thank you(タンキュー)
ダンニャワード(よほどの事がないかぎり使いません)
私の名前は小泉です メーラー ナーム コイズミ ヘ
私は日本人です マエン ジャパニー フーン
あなたのお名前は? アープカ シュブ ナーム?
引き売りでのお買い物してみませんか?
これはいくらですか? イエ キッタネー キャー ヘ?
ジャガイモは1キロいくらですか? アルー(じゃがいも) カ バーオ キャ ヘ?
これをください イェ ディー ジエ
あれをください ウォ ディー ジエ
高いです マハンガー ヘ
もう(それ以外は)いいです バス
少しまけてください クチュ カム キージエ
お釣りをください チェンジ ディージエ
ヒンディー語で指示してみましょう!
よく作りました アチャ バナ ヘ
きれいにしなさい サーフ カロ
仕事を早くしなさい ジャルディー カロ
早く持ってきなさい ジャルディー チャヒエ
早く運転して ジャルディー チャロ
ゆっくり運転して ディレ チャロ
電話で困ったら…
英語が話せる人を呼んでください アングレージー ボルネー ワーラー ブライエ
(かかってきた電話で)
間違い電話ですよ

イェー ナンバル バラト ヘ
ちょっと待ってください エーク ミナット
ヒンディー語を話せる人を呼んできます ヒンディ ボルネーワーレーコ ブラーティ フーン
しつこい物売りや物乞いに困ったら…
いりません ナヒン チャヒエ
向こうへ行って ジャーオー
触らないで
(体や車に)
チューオー マット
いや!やめて! ナヒン!
離して チョーロー!

『昨日』と『明日』

ヒンディー語では『昨日』と『明日』を表すことばは同じkal(カル)。

インド人が英語を覚えるとき、yesterdayとtomorrowを取り違えることもありうるかも・・・・。

でももしかしたら、インド的時間の流れの中では昨日も明日もたいした違いはないのかもしれません。
貴方もみならって、このおおらかな時の流れに身を委ねてみては…?
心の平穏を取り戻せるかも。

ちなみに、「おととい」と「あさって」も同じparsonです。

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